自分流!DTMによるライブ音源作成!

自分のやっているバンド「PSYDOLL」のライブ用音源作成について、と、PSYDOLLに関すること。

スネアの作成

今回は、スネアトラックの作成について。

ところで、私はずっと生のドラムがいるバンドをやってきたのと、所謂テクノサウンドの洗礼を受けていない。そのため、初期のPSYDOLLでは、リズム隊をできるだけ生に近付けようとしていた。具体的には、キックやスネア等に生に近い音源を用い、細かなニュアンスを出し、シンバルを入れ、タムによるfill in も積極的に取り入れる音作りをしていた。

そのころ、インダストリアル系で活動していた友人に、「デジタルなんだからデジタルでしかできない音にした方が良い」みたいなアドバイス(今となっては当然すぎるアドバイスだが)を受け、それもそうだ、と方針を転換、生っぽくない音を目指すことに。

具体的には、ドラム周りの各音源にできるだけ生っぽくない音を選び、シンバルクラッシュは廃止、タム回しも可能な限り用いない、といった感じ。特にシンバルクラッシュはデジタルに馴染まない印象があり、一切使わないことに決める。

そんなわけで、スネアの音源も、生っぽくなく、かつ、テクノでもないものを探す。結局、KORG 社のTR-Rack からサンプリングした音源を用いる。

その音源の生音は、こんな感じである。

Snare (No Effect)

このままでは例えばディストーションの効いたギターを被せたときに埋もれてしまう可能性が大である。そのため、ビットクラッシャーを若干かける。ビットクラッシャーは、Logic 付属のものを使用。ビットクラッシャーは、かけすぎるとノイズ音に近くなり逆に埋もれてしまう。そのため、私の場合はビットクラッシャーのパラメータのビットレート、サンプリングレートはデフォルト値のままとし、ゲインを多少上げる程度としている。

ビットクラッシャーをかけた状態のスネア音源の音は、こんな感じである。

Snare (Bitcrusher)

 音のざらつき感が増しているのが分かる。

これは、意外と超低域成分が出ているのと、高域も不要と思われる帯域まで出ている。そのため、イコライジングで超低域と超高域をカットする。さらに、痩せた音にならないよう、中低域を少し持ち上げる。この中低域は、スネアドラムの胴の鳴りの成分と思われる。

イコライジングした状態のスネア音源の音は、こんな感じである。

Snare (Bitcrusher+EQ)

 さらに、必要に応じてスネアにリバーブをかける。だいたいこんな感じ。

Snare (Bitcrusher+EQ+Reverb)

これで、 2MIX でのスネア音源の作成は完了である。

次は、ハイハット

 

Sonnox Oxford EQ Native

Sonnox Oxford EQ Native

 
KORG TRITON

KORG TRITON