自分流!DTMによるライブ音源作成!

自分のやっているバンド「PSYDOLL」のライブ用音源作成について、と、PSYDOLLに関すること。

Bass の作成

次は、Bass トラックの作成となるわけだが…

前回の更新から恐ろしいことに1年近く経過しているな、何を書こうとしていたか、忘れてしまった。

というわけで、仕切り直し。

DTMでBassトラックを作成する場合、Bass音源はシンセ系とリアル系の2種類に大別されると思う。リアル系にフィルタ処理やエンベロープ処理を施す例もあるが、これはリアル系に分類する。

シンセ系では、これまた正弦波系、ノコギリ波系、矩形波形、その他系あたりの分類がいいか。自分の感覚としては、正弦波形は響きはあるが特にBassとして用いた場合、音程感が弱い印象、ノコギリ波系は、芯は太いが倍音系の制御にコツがいる印象、そして、矩形波系は、中抜け感があって、なんというかな、幅の広い音の印象。その他系は、様々なので、ここでは割愛。

リアル系は、要するに弦楽器としてのBass音源なわけだが、芯の太さやアタック感などは、シンセ系に対して優位であるように思う。

PSYDOLLの場合は、ギターがゴリゴリ入ってくるので、シンセ系ならノコギリ波系、もしくは、リアル系のBass音源をよく使う。

ノコギリ波系シンセでは、DOEPFER MS-404 が良かった。身体の芯に響くような存在感のあるベース音。歪ギターとの相性もいい。PSYDOLLの割と初期の頃は、MS-404の実機を所有していて、よく使っていた。

その後、なんやかやで実機のMS-404が使用不能になり、後述するリアル系のベース音源を使っていたのだが、MS-404のエミュレータが存在することを知り、早速入手。Eisenberg社の「Vier」という製品である。このVierは、4台のMS-404を並列に使用可能となっているもので、なかなか使い出があった。が、音は、やはり実機に軍配が上がる。自分のコントロールが悪いのかも知れないが。

そのうち、Eisenberg社がVierの販売を取り止め、また、自分でも、DAW用のMacを替えた際に手違いでVierのライセンスを失ってしまい、Vierの使用は取りやめとなった。

リアル系のベース音源としては、Logicシリーズに付属しているサンプラーEXS24がデフォルトで持っている音源「FingerBass」を使っている。正直、このFingerBassは高音質とはいい難いところがあるのだが、それがむしろ、完全にDTMではなく、また完全に生バンドではない味を出している、と思っている。

Bass音源は、生ベース由来であれば勿論のこと、シンセ系のBass音源であってもベースアンプ(当然エミュレータだが)を通す。こうすることで、原音に対してアンプ固有の倍音が発生し、上手く調整すれば、より存在感のあるBass音とすることができる。

実例は、例えばこんな感じになる。
なお、このときは、Bass音源として上述のVier を用いている。
また、最終的に用いるエフェクト群は、画像の通り。

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まず、全てのエフェクト(アンプシミュレーター含む)を通さない、生のBass音は、こんな感じ。

Bass (No Effect)

これにアンプシミュレーターを通す。ここでは、Amplitude 4 のAmpeg BA500 というモデルのシミュレータを用いている。ベースアンプのコントロールは、ギターアンプとはかなり異なり、それなりに苦労している。

Bass Amp

次に、EQで超低域を減衰させ、150Hz辺りを少し持ち上げる。

Bass Amp EQ

最後に、Compressor で音を整える。ここでは、UAD-2 のPlugin "teletronix LA-2" を用いている。このCompressor は、内部で絶妙に歪が加わるらしく、通すだけで音が立ち、とても便利に使っている。

Bass Amp EQ Comp

とまあ、こんな感じでBassトラックの作成は一応の完了をみるわけである。

次回は、キック、スネア、ハイハット、ベースを合わせたビートパートの作成について。