自分流!DTMによるライブ音源作成!

自分のやっているバンド「PSYDOLL」のライブ用音源作成について、と、PSYDOLLに関すること。

全体2Mix

前回で出来上がったBeat Track に対し、ウワモノを乗せて、最終的な2Mix を作る。

ここで、ウワモノは、Strings、Pad などの和音系、シンセなどのLead 系、あとはSFX 系などを指す。

ここらへんのMixは、定石通りという感じ。

和音系は、アナログ感を醸し出す感じのプリアンプ/EQ系のエフェクトを掛け、さらに、ステレオコーラス系のエフェクトを掛けてスペース感を出す。自分的には、Roland のDimension D(のアナログエミュレータ)が気に入ってよく使っている。ステレオ感を強調したい場合は、Eventide H3000 なども使う。もちろんエミュレータ

和音系は、さらに軽くコンプを掛けて音を安定させる。リバーブについては、ホール系など長めのものを多めに掛け、定位はあまり左右に振らない。コーラス系のエフェクトを掛けることで、定位がぼやけ、包み込むような感じとなっているので、定位はセンターから少しずらすくらいで良いと思われる。というか、少しずらしたくらいが、音の過剰な重なりを回避できる。そして、音量は抑えめに。ライブで和音系を出しすぎると、他の音(ギターやVo含む)が埋もれてしまって、訳が分からんようになる。「これでいいかな?」と思った音量から少し下げるくらいで丁度良いと思われる。

Lead系は、アレンジによるが、自分的には、あまりリバーブは掛けない。必要に応じて、少し音を荒らす系のエフェクトを掛けて際立たせる。アナログエミュレータ系のコンプ、プリアンプ、EQなどを適宜選択する。音量などは、和音系よりは出す。アレンジによっては、左右にオートパンさせて遊ぶ。SFX 系も同様である。

全体を通し、リバーブはアウトボード(Lexicon MPX-1/MPX-100)を使用、アナログミキサー上でリバーブ音をミックスしている。今どきなら、Logic 上でプラグインで掛けても良いのだろうけど、分かりやすさ、全体へのリバーブ音の混ざり具合とか、諸々のこだわりで、アウトボードを使用している。そのうちフルデジタルにするかも知れないが。
また、各チャネルにおいて、ミキサーのLow Cut スイッチは、Beat Track 以外は全てオン。Logic 上で低域はカットしているが、念の為。

以上の調整を行った各トラックを、2Mix してLogic 上で録音する。

このとき、トータルコンプなるものを掛ける。この場合、主たる目的は、2Mix録音時のピークアウトを回避するためなので、できるだけ軽く掛ける。アナログコンプ(dbx 1066 使用)による非直線的な効果も期待している。

こうして2Mix が完成したら、最後にマスタリング処理を行い、ステージ上で再生させる音源データが完成するわけである。

次回は、このマスタリング処理について。